しくみと本当の話
反対側の脳が受け取る
体の左側の感覚(左手・左足・左の視野)は、途中で交差して右の脳へ届きます。目は少し特別で、左右の目それぞれの「左の視野」の部分が右の脳へ行きます(視交叉で、鼻側の網膜からの線維だけが交差する)。音は脳幹で左右両方へ分かれます。痛みは、両側の弁蓋・島と前帯状皮質が受け取ります。
脳の中の地図
感覚の場所は、脳の中でも並び方を保っています。体の地図(中心溝のうしろ。足がいちばん上、手と顔は広い)、視野の地図(V1。視野の中心ほど後頭葉の後ろで、広い面積を使う)、音の高さの地図(聴覚野)。ラットでは、ひげ1本ごとに脳の「たる」が1つあります。
なぜ時刻がちがうのか
道の長さと、途中で乗りかえる細胞の数・電線(神経線維)の太さで決まります。耳は脳幹までが近く、太い線維なので数ミリ秒。目は網膜の中で何段も処理するので、大脳までに 50〜60 ms かかります。熱い痛みには、細い有髄の Aδ 線維(速い)と、髄鞘のない C 線維(遅い)の2種類があり、2回にわけて届きます。ラットはサル・ヒトより脳が小さく、道が短いので速い。
根拠の印について
研究の値 論文に書かれた数値そのもの。研究の幅 論文が範囲で示したもの。順番だけ どの順に反応するかは研究のとおりで、時刻は前後の値のあいだに置いたおよその値。場所だけ 反応する場所はわかっているが、時刻を確かめられなかったもの(再生では道すじの順に光らせている)。
ヒトは頭の表面の波(脳波・脳磁図)と、手術の前に脳に入れた電極の記録。サルとラットは、脳に入れた電極で1つ1つの神経細胞を記録したもの(多くは麻酔の下)。測り方がちがうので、種どうしの時刻は目安として比べてください。
簡単にしたところ
脳の形と部位の場所は模式図です(3つの種の脳は、同じ大きさに描いています)。光り方の強さ・長さは模式で、研究の値は反応のはじまりの時刻と場所です。刺激の強さ、注意、眠気、年齢で時刻は変わりますが、ここでは研究の平均的な値を使っています。光は短いフラッシュ(ヒトの V1 は 56 ms のはじまり、P100 はパターン反転の検査の値)として扱い、測り方のちがいはまとめています。
入れていないもの
確かめた数値がないものは作っていません: サル・ラットの痛み、ラットの顔、サルの音と触覚の時刻(場所だけ)、においと味(道すじは知られているが、時刻を確かめていない)。病気・特性も、ヒトで違いが測られた5つと、ラットの恐怖条件づけだけです。
おもな出どころ
このアプリについて
学習用に簡単にしたモデルです。病気の診断や医療・健康の判断には使えません。病気・特性の違いは、研究に参加した人たちの平均で、一人ひとりにあてはまるとは限りません。
使っているもの: フォント Dela Gothic One・Zen Kaku Gothic New・IBM Plex Mono(Google Fonts、SIL Open Font License)。ライブラリは使っていません(Canvas 2D)。